オフグリッドゼネコンとは?
現在、私たちオフグリッドフィールドが保有するトレーラーハウスは、電気と通信の自立(オフグリッド)を実現しています。
今後はこれに加え、水・トイレ・ごみといった生活インフラの領域でも、実用段階のソリューションを持つ企業とのコラボレーションを通じて、機能の拡充を進めていきます。
これらの技術はすべて、移動可能なトレーラーハウスに個別に搭載することで、設置場所を選ばず、災害時にも即時に活用可能です。
私たちは、こうした“インフラに頼らないフィールドづくり・まちづくり”をミッションに掲げ、社会課題の解決に貢献していきます。
インフラ依存社会のリスク
日本は高度なインフラを誇る一方で、それに過度に依存してきました。電気が止まれば暮らしも止まり、水が途絶えれば安全も衛生も脅かされる。災害の頻発や人口減少が進む中で、こうした“脆さ”が各地で顕在化しています。
自治体では、新しい防災の手段や避難所のあり方を模索する声が高まり、企業ではSDGsやレジリエンスをテーマに実証事業を模索する動きが広がっています。しかし、法制度やコスト、整備期間といった制約の中で、固定的な施設整備には限界があります。私たちは、こうした社会構造の課題を突破する新しいアプローチとして、「株式会社オフグリッドフィールド」を立ち上げました。
複数の技術をつなぐ“フィールドづくり”
オフグリッドフィールドの特徴は、各社の優れたオフグリッド技術を組み合わせ、一つの統合的な解として提供できる点にあります。電気、水、トイレ、ごみ──。これらの要素技術はどれか一つが欠けても生活は成り立ちません。
そこで私たちは、それぞれの専門企業と連携し、可動型トレーラーハウスやマルチコンテナをベースにした“自立型フィールド”を構築しています。これにより、既存インフラのない場所でも、人が快適に滞在し、活動できる環境を生み出すことができます。
こうした統合的な仕組みを構築・調整・提供する役割を担う存在として、私たちは自らを「オフグリッドゼネコン」と呼んでいます。
オフグリッドゼネコンが描く技術の共創
「ゼネコン」という言葉には、単に建設を請け負うだけでなく、多様な技術を統合して社会に形をつくるという意味があります。
オフグリッドゼネコンが扱うのは、建物や道路ではなく、“自立した生活システム”です。たとえば、ソーラー発電やメタノール燃料による電力供給、大気中の水分を集めて水をつくる装置、水循環トイレや生ごみリサイクル装置など、最新の要素技術を連携させ、現場で即座に機能するパッケージとして統合します。
これらをトレーラーやコンテナに搭載することで、被災地や山間部、イベント会場など、どこにでも“動くインフラ”を届けることが可能になります。まさに、オフグリッドの力で社会の最前線に新しい生活基盤を運ぶ仕組みです。
持続可能な社会をデザインする建設へ
オフグリッドゼネコンは、単なる技術集約体ではありません。それは、災害時にも日常時にも機能する、持続可能な社会をデザインする新しい建設のかたちです。
今後は、防災・教育・観光・地域循環経済など、さまざまな分野へ展開し、社会のあらゆる場面で「インフラに頼らない暮らし方」を実現していきます。
建設の知恵と技術の力で、どこでも変わらない安心を届ける──それが、私たちオフグリッドフィールドが提唱する「オフグリッドゼネコン」という新しい概念です。
