大阪・関西万博から能登へ繋がる未来:移動式店舗が創る新たなビジネスと復興支援
2025年、大阪の夢洲(ゆめしま)で開催された大阪・関西万博は、当初の低迷を乗り越え、公式キャラクターのミャクミャク人気が急上昇するなど、大きな盛り上がりを見せました。会場内の固定店舗に設けられたキャラクターグッズ売り場には、入店までに1〜2時間待ちの行列ができるほどの盛況ぶりでした。
大屋根リングの下で輝いたモバイル店舗
こうした状況のなかで、竹中工務店と弊社は、公式キャラクターグッズのサテライト店舗として、オフグリッド型木製トレーラーハウスやモバイルハウスを会場内に協賛出店しました。この移動可能な店舗も大人気となり、急遽モバイルハウスを2台追加出店するほどの反響を呼びました。
特にデザイン面では、木製トレーラーハウスが万博の象徴である大屋根木リングとデザイン的な相性が良かったと評価されました。また、モバイルハウスは、そのカラーリングと愛くるしいボディー形状から、大屋根リング下への設置が認められ、来場者は少し歩けば次の店舗に出会えるという、利便性の高い配置が実現しました。
この移動可能なトレーラーハウス店舗は、牽引車がなくてもリモコン操作で自立移動できるという機能を活かし 、会期中も出店場所を柔軟に変更し、機動的な販売を可能にしました 。
万博から能登復興支援へ:持続可能なトレーラーハウスの役割
この万博協賛トレーラーハウスは、万博終了後、さらに社会貢献へと役割を引き継ぎます。
企業版ふるさと納税の物納制度を活用し、民間企業に購入されたこれらのオフグリッド型トレーラーハウスは、能登復興支援のために能登エリアに寄贈される予定です。
固定式店舗と違い、設置場所を選ばず、ごく短期間で営業がスタートできるのが、この移動可能でソーラー発電による自立電源システムを持つオフグリッド型トレーラーハウスの大きな特徴です。能登では、地域住民の生活再建の一つの方法として、これらの移動式店舗が活躍し、復興を支えることが期待されています。
必要な場所に大きな負担なく移動でき、環境に配慮した自立電源システムを持つこれらのトレーラーハウスは、持続可能な運営スタイルとして、今後も広く展開されていくことでしょう。大阪・関西万博での取り組みは、単なるビジネスの成功に留まらず、災害復興支援という形で社会に貢献し、未来の持続可能な社会づくりに繋がる好事例となりました。
